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◆ボイドカレンダーその使い方と意味(1)◆ 

●幸福の歯車

幸せを望み、不幸を避けようとすることは人類に共通した希望です。
一生懸命努力しても、いつも歯車が狂ってしまい、やること為すこと行き違いになって
誰も恨むことができないような苦い経験をした人も多いでしょう。
成功と不成功の分かれ目は、単なる運命の巡り合わせと言うことだけではありません。
もっと積極的に、知性を十分に働かせて事前に
不幸を避けることが人間に与えられた知恵なのです。

現代は、情報化の時代だと言われています。
人と人との「コミュニケーション」の善し悪しが、社会のすべての部門での幸福の源になっています。
文明は、人間と機械との間の「コミュニケーション」を大切なものにしました。
デートの打ち合わせも、契約の話し合いも、みんな電話を使っていますが
コンピューター化した交換機の原因不明の故障が
一瞬の内に大混乱をもたらすこともあるのです。

西欧で発達した占星学は、この情報伝達の誤りについて
今から約300年も前に明瞭な法則を発見しました。
17世紀のイギリスの占星学者「ウィリアム・リリー」は、地球を回る月と太陽系の惑星とが
「ある特別な関係」になった時に「占いを依頼した人」と「占者」との間の
意思の疎通が非常に悪くなることを指摘しました。
彼が指摘したこの特別な時間の事を「魔の時間」「ボイド」といいます。
(Void of Course of the Moon)


◆ボイドカレンダーその使い方と意味(2)◆

●月は鏡

地球から最も近い天体は月ですから、潮の干満のように
大きな影響を常に地球に与えています。
20世紀の初頭に活躍したイギリスの占星学者「アラン・レオ」は
月は鏡のように他の天体の影響を反射して、その天体のそれぞれの特徴を
地球上のわれわれに及ぼすものであるといっています。
これに先立つ数千年も前から占星学者は月が人間の「感受性」を表すものとしています。

ところで「ボイドの時間帯」になると、月の役割が正しく働かないで無効になってしまいます。
ですから、太陽系の主な天体の影響が地上に正しく反射されてこないので
人々の感がうまく働かずに、正常な判断ができなくなってしまうのです。
意思の疎通や、情報の伝達はもちろんのこと、画家の色彩の選定や
技術者の取り扱うコンピューター・プログラムの作成のような
人間の知能的な働きがすべてうまく作用しなくなってしまいます。


◆ボイドカレンダーその使い方と意味(3)◆

●どんなことがボイド時間帯で起こるのでしょうか?

ボイド時間帯に開催される会議では、もし議事の内容に
誤解や錯誤や思い違いがあっても、出席者の誰もそれに気がつかないので
その時間帯での重要な決定は大変に危険なのです。

ボイドの時間帯に行われた「ことがらの結論」は一見巧妙であるため
その誤りに人々が気付くのは、かなり後になってからのことになります。
また、ボイド時間帯に起こった事件に対する誤った評価が多くの人々を
長い間悩ますことになります。
しかし、だからといってボイド時間帯は
「悪いことが起こる魔の時間」だというわけではありません。
「もし万一その時に面倒な事件が起こったならばその原因は不明であり
魔物のせいにするほかはない」という意味での「魔の時間」なのです。

毎日通勤をしている道でもボイドの時間帯になると、誰でも
何となく気分転換して別な道を通りたくなるものです。
しかし、ボイドの時に「今までと異なったこと」をするのは危険です。
もしそこで落し物でもすれば、永久に見つからないでしょう。

ボイド時間帯の時には、「通常の決まりきったこと」を
「注意をしながら」するようにして下さい。
重要、かつ特別な事柄はボイド時間帯を避けて行うようにすべきです。
ボイド時間帯では、誰でも「情緒不安定」になるものです。
この時間には特に落ち着いて、軽率な行動や突飛なことをしないように注意しましょう。

久しく連絡の途絶えた友人から突然電話をもらいました。
急いでボイドカレンダーを見て下さい。
もしボイド時間であれば警戒しましょう。
約束をしないようにして何となく電話を切りましょう。
同じ人からまたボイドの時に電話がありました。これは危険です。
相手は極度に情緒不安定の状態にありますからうまく「話しをかわす」ようにしましょう。

大切な装置が故障しました。しかし、修理の技術者はボイド時間帯で修理作業をしました。
ボイド時間帯の時には、修理が成功したように「勘違い」をしますから
かならずボイド時間帯でない時間に再確認の「テスト」をしましょう。

選抜試験で、重要な科目の試験時間がボイド時間帯になりました。
出題の内容の誤りや、出題問題の趣旨を「勘違い」したりしますから、特に注意しましょう。
もしボイド時間帯が終了した後に再度確認ができるのであれば
問題の内容を改めて検討しましょう。


◆ボイドカレンダーその使い方と意味(4)◆

●ボイドはどうして起こるのか?(その1)

占星学では、月が鏡の役割をして惑星が人間に与える影響を反射しているものと考えています。

水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星の惑星は
地球と共に太陽の回りをめぐっています。
これらの天体が地球に与える影響は重力ばかりではありません。
今の科学では未だ解明されていない「強大な影響力」が
宇宙のどこからか太陽系に降り注いでいます。
その強大な力は宇宙空間の惑星によって反射され微妙な変化を受けて
さらに月の「鏡」で反射されてから我々の住む地球に伝えられるのです。

現代の宇宙科学理論を支えているものは、観測と測定による
データーを取るために科学者が使用している測定装置は宇宙からの影響力の
「ごく一部のもの」しか捕らえることができません。
それにもかかわらず、科学的に証明できない場合はすべて
「非科学的」であるとレッテルをはられてしまいます。
しかし観測装置が捕らえることができないからといって、宇宙からの影響力を
すべて否定してしまうことはできません。

あくまで疑問点を追及して、それが科学的に否定されるのでなければ
「宇宙からの影響力」(引力以外の影響)の存在を認めざるを得ないでしょう。
(「演習・占星学入門」32ページ参照)

さて、ボイドは宇宙の影響が地上に正しく反映しない時間ですが、占星学では
地球から見た天体と天体の間の角度を計算し
その角度の内で特別なものを「アスペクト」といい
月が同一サイン内を運行中に前途に何らかのアスペクトを作れば
宇宙からの影響力は天体によってコントロールされて無軌道な働きはしません。

ところが月が次のサインに侵入するまでの間、全くどんなアスペクトも作らない時に
月はコントロールの作用を失って無責任になり、その場限りの思い付きや
間違った印象などを重大に考えて、自己チェックの機能が失われてしまうのです。

月の働きが無効になる時間帯は、月がその時に存在しているサイン
(おひつじ、おうし、などの12サイン)を出て次のサインに入る瞬間まで続きます。
ボイドカレンダーに記載されている時刻はボイドが始まる時とボイドが終わる時を示しています。

石川源晃の占星学研究サイト