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◆ボイドタイムはどのような法則で決まっているのか◆

月は黄道十二宮を周回しています。黄道座標は円座標で0度から360度です。
0度は春分点です。0度から30度刻みで牡羊座、牡牛座……魚座というように
十二星座が割り当てられています。
ただしこれは12に等分割した各セクターにつけられた呼び名であって
実際の星座との位置関係には少々ズレがあります。
だから星座と呼ぶより占星術師はサインと呼ぶのを好みます。
サインは宮とも呼ばれ、白羊宮(牡羊座)、金牛宮(牡牛座)というように
末尾に「宮」をつけた呼び方もされます。

このように黄道座標に十二の星座名を割り当てたものが黄道十二宮です。
太陽は春分の日に黄道座標の0度に来ます。牡羊座の季節の始まりです。
そして一年間かけて黄道を一周するのです。
太陽は一つのサインをほぼ30日で横断します。

春分の日を起点に約90日後、太陽が黄道の90度に来ると蟹座で夏です。
180度なら天秤座で秋分。270度なら山羊座で冬至です。
太陽は1日にほぼ1度進みます。
月は太陽よりもずっと速く進み12~13倍の速さです。
月は平均すると約1ヵ月(約29日)で黄道十二宮を一周します。
月は一つのサインを約2日半で横断します。
ただし月は大変複雑な運動をしていて、運行速度は太陽のように均一ではありません。
一周に要する時間は変動し、変動幅は±3日くらいにもなります。
早く一周するときもあればゆっくり一周するときもあるのです。

ボイドタイムは月が一つのサインの終わりごろに来ると始まります。
各サインの20度~29度あたりにいるときは、ボイドタイムの可能性が高いです。
しかしもっと前から始まることもあり、20度というのもおおまかな目安にすぎません。
そして月が各サインの0度に入った瞬間ボイドは終わります。

ではボイドの開始の時刻はどのように決まるのでしょうか。
これは終了時刻から逆にトレースして行き、月が他の惑星と
アスペクトを作らなくなる時が開始の時間です。 

◆月以外のボイドタイムもある◆

これまで説明した開始と終了の規則を他の天体にも適用することは可能です。
太陽も金星も火星も黄道十二宮をまわっており、サインを横断していきます。
サインの境目を終了時刻、そこから逆トレースして
アスペクトを作らなくなる時刻が開始。
すると太陽のボイドも、金星のボイドもあると見なせます。
しかし月にくらべ他の惑星はとても遅いので、ボイドの期間は
数日から数ヶ月といった長期間のものになってしまいます。
広く活用されているのは月のボイド(ムーンボイド)のみです。 

◆ボイドタイムは正確に決まっている◆

ボイドタイムは天体の位置から決定されます。
月も他の天体もその軌道計算式は高精度なものが作られており
大変正確に予測できます。
天気予報は1ヵ月も先になると予測不可能となりますが
天体位置予報は数十年先まで正確に予測できます。
(百年先二百年先だとだんだん怪しくなってきます。
過去は観測記録とつきあわせ計算式の精度が検証されているので
未来予報よりはずっと正確です)。
「ムーンボイド予報」はずっと未来まで正確に確定しています。

しかし天体位置計算はシミュレーションです。
シミュレーションには想定される前提があります。
未知の要素は計算式に入れようがないわけです。
前提が崩れると、その先の予測は崩れます。
ある日、超楕円道をまわる未知の巨大惑星が回帰してきて
太陽系内の惑星軌道にゆらぎを与えたとか。
そのような事態が、たかだか数十年以内に起きるとは思えないですよね。
絶対無いとはいえないですけど。
逆にいえばそこまでトンデモな事が起きない限り予測通りになるといえます。
どんなに複雑な運動をしていようとも時計のように正確です。

ムーンボイド予報 © 2011 大澤義孝